ハチイチハチ

レポというほどではありませんがガッツリネタバレです。 と言っても東京は明日でお終いですか。 早いなー。
ヤスダは結局1人5役を演じておりました。 初老の紳士(スーツにハットにステッキ)・A-BOY(後の紳士)(ハーフパンツに紺色のパーカーに赤いニット帽とマフラー)(はちくろにしか見えなかったよ)・ナルシストなストリートミュージシャン(ダメージデニムに白いシャツを羽織って首には黒のストール、白のハット)・ドエスなオカマちゃん(蛍光黄緑のタンクに蛍光ピンクのシャツを羽織ってその上に超奇抜な花柄のアウター(襟元とそで口にめいっぱいファー付き)、蛍光イエローのショートパンツに紫のてかてかなレギンス+オレンジのレッグウォーマー、更に真っ赤なブーティ(正面ファスナー開きで折り返して中のファー見せ)(ヒール4cmくらいはありそう)、パンフや映像ではアイメイクも)・秋田県出身のもろヤンキーなストリートダンサー(黒のニット帽に黒のパーカ(勿論フード着用)、下も黒のジャージで中は黄色のTシャツ)。 あ、オカマちゃんはアートパフォーマーでした!(素で忘れてた)(オカマちゃん最強すぎて…!)
ストーリーは初老の紳士の思い出話。 若かりし頃の紳士であるA-BOYのヤスダが順番に色んな人に出会って、自分の夢を見つける、みたいなお話です。 まあその夢というのがパンツのデザイナーになる、ということなんですが。
ミュージシャンの時には客席に希望を聞いて即興弾き語りをしてくれました。 18日14時公演では琉我(を振られて、でもギターじゃ歌えないと言って却下)・わたし鏡(今の歌詞になるまえの歌詞で歌ってくれました)(あんなめいっぱいラブラブみたいな歌詞じゃなかった)・君と僕(ヤスコンでだけ歌われた自作曲)・REAL FACE(これ上手だった!)(親指当ててやった舌打ちが格好良くてねえ…)・まるちゃんソロ(まさかここでパーンが出来るとは)(ちょう楽しかった☆)(ギター1本でやると全然違う)でした。 それからこの舞台用書き下ろしの新曲 「それぞれの君と」(幸せの連鎖とか出会いとかそういう歌)(ヤスダの音楽センスが好きだなと思う)。
オカマちゃんはもうほんと最高です。 ほんっとドエスでねえ(笑)。 ウォールアートしてる最中もめちゃくちゃハイテンションでずーっと喋ってて、客席にも色々強制したり毒吐いたり(手拍子やらせて、小さくなってきたらイヤミ言ったりとか)(まあワタクシは手拍子どころじゃなく双眼鏡で釘付けだったんですけど)、壁を白く塗りつぶすためのローラーを持って 「白くて太いの」 とか言ってみたり、ハケを選ぶ時も 「太いのが好き♡」 とか言ってみたり、絵の具を飛び散らせる時も 「んあっ」 とか変な声出してみたり、もう色々とんでもない。 ハンディカメラ(ぞうさんじょうろにくっついてる)客席に出る時には 「コード介錯してねえ」 と言ってやらせながら歩き回る。 ステージ戻ってハンディカメラを床に置いて目の前にしゃがむからモニターは股間どアップ、とか(そして 「何騒いでるのお」 とか 「みんな変態ねえ♡」 とか言う)。 オカマなのに男前で、もうどうしたらいいのか。 映像の中のオカマちゃんはステージで見るオカマちゃんより女っぷりアップで(メイクのせいもあるけど)仕草がいちいち色っぽい。 アヒル口してみたり、目線とかも妙に色っぽい。 髪型も唯一帽子を被っていないせいか、妙に女っぽく見えました。 髪質が柔らかそうで、色っぽかったなあ…。 男前なのに色っぽくて可愛いのに格好良くて、素晴らしすぎる。 このシーンだけでいいから是非もう一度見たい。 あのオカマちゃんについてレポート書けるよ私。 パンフの中に、めいっぱいのメイク道具を置いた鏡の前で映る自分をうっとり見つめている写真があるのですが、それがすっごい可愛くてねえ…前ならきーってなってただろうけど、あのオカマちゃんを見ちゃったらもう全然、むしろ大好き、みたいな。 …私オカマちゃんについて書きすぎだ(まだまだ書けるけど)。
ストリートダンサーはとてもヤンキーでした。 ダンスは普通に格好良くて(ヤスダですから当然ですが)(そこには絶対的な信用があります)、出来ればもうちょっと見たかったなあ。 多分この3人の中で一番短かったと思う。 それが残念。
終わった後はA-BOYの格好でご挨拶。 その後失礼しまーすと言って捌けて、今度は自作タンクで登場(下は普通でした)(どうせならパンツ履いてくれば…)。 拘った部分をめいっぱいアピールして(肌触りがどうとかある部分は二重にしたとか)、最後に 「女性の味方です!」 と叫んでお終いでした。 時間はだいたい1時間半、とても丁度良い感じでした。 しつこくなくて、ちゃんと満足して帰れる、ヤスダらしいあったかくて幸せな舞台でした。


さて、個人的な感想。 見たかったヤスダがいました。 私は彼の、可愛いキャラじゃなくて優しいキャラじゃなくて、頭弱いキャラでもなくて(これはキャラかどうかは知りませんけど!)、本性を思わせるような、ちょっと黒い部分が好きなのです。 それこそお財布拾ってもらって 「やっさしー☆」 とかほざくような。 勿論舞台の中の彼は彼本人ではないし役柄は作られたものだけど、でもその中のほんの少しは彼自身の何処かにあるものだと思うのです。
それからヤスダの頭の中がちょっとわかったような気がしました。 ヤスダの中にある感性を、今まで私が理解できなかった部分まで解説して見せてくれたような、そんな感じ。 見せてくれた物自体は今までとそこまで違いがあるわけではないけど、でも今まで彼のキャラが邪魔をして素直に受け入れられなかった部分を、これからは受け入れられると思います。 勿論ね、ヤスダがちゃんと男前なのはわかっていたんですよ。 ただそういう部分ってコンサートとかでしか見られないんだもの…だからコンサートから間隔が空くと思い出しにくくなるんですよねーたまに。
この先またヤスダがやりたいことをめいっぱいやれる機会があると良いなと思います。 818自体は一度できっちり満足出来たけど(勿論良い意味で、です)ヤスダの作る物をもっと見たい。


長くなって書く気力も薄れてきたので、パンフではインタビュー1ページ目の写真が一番好きです、と書いてお終いです。


あ、おおくらくんは早く感想を上げるようにー(笑)。